ボーンセットと複数オブジェクトのスキニングについて

※下記の仕様はVer.1.3.0.5で改良され、スキニングするオブジェクトは、個々のボーンの参照を保持するようになりました。よって、「ルートのボーン」は選択の起点という意味でしかなくなりました。

以前、「松井めし画術」さんのBBSで質問されたのですが、現状のToyStudioでは、別個のオブジェクトを1つのボーンセットでスキニングさせる際に、「スムーズ スキニング」コマンドで指定するルートボーンを同一にする必要があります。

例えば、以下のように「キャラクター」と「箱」を同一のボーンセットでスキニングするには、

「スムーズ スキニング」コマンドでのルートのボーンが、「キャラクター」と「箱」とで同じである必要があります。

つまり以下のように、「箱」についての「スムーズ スキニング」で、ルートのボーンは「キャラクター」の場合と同じく「Hips」である必要があります。「Hips」のウェイト自体はOFFでもかまいません。

これは、スキニング対象のオブジェクトがデータ上、ルートのボーンを基準にしてスキニングを行っているからです。ただし、この仕様だとオペレーションがわかりにくいと思うので、次のアップデートで改良する予定です。

ToyStudio1.3.0.4をアップ

ToyStudio1.3.0.4をアップしました。
オブジェクトのプロパティーに「回転を球面線形補間」チェックを追加しました。これがONの場合、アニメーションにおけるキーフレームの「回転」の補間において、「X、Y、Z」のオイラー角の補間ではなく、姿勢ベクトルの球面線形補間を利用します。
このため、モーション キャプチャーのデータのようなオイラー角が不連続なアニメーション データを、サンプリング レート以外のレートで表示/出力する場合、各関節の角度が乱れることがなくなりました。
ボーンを構成する「Joint」タイプのオブジェクトでは、このチェックをデフォルトでONにしています。

また、3D機能のないビデオカードについても、ToyStudioをリファレンス モードで起動できるようにしました。
その他の更新内容については、バージョンアップ履歴を参照してください。